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入った瞬間、不思議だからタイトルは不思議空間。
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見つからないの。

だから、探すの。

とてとてとてとて・・・追いかけっこ。

本当の君はどこ?

あたしは姿を求め追いかける。

ここかな?

あっちかな?

きょろきょろきょろきょろ・・・見つけたい。

それでもなかなか見つからない。

どこなの?

どこにいる?

君を探してあたしは今日もさまようの。

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とてとて・・・追いかけっこ。でした。

・・・計算が合いません。

数字との追いかけっこが未だに続く。

会社で切れそうになったことは内緒っ☆

・・・わかんね〜よ。

もう・・・。

明日、全部洗いなおして探してみよう。

どこか抜けてるはずなんだ。

だって、数字は合うはずなんだもん。



ってことでここもすっきり爽快にさせるべく。

連載のラストいきます。

はぁ〜長かった道のり。

終わり方は強引ですけどね。



だが・・・

「やめろっ!」

シゲルが一言叫ぶと突風が起こる。

「きゃぁっ!!」

ブルーは飛ばされ壁に打ち付けられる。

俺は・・・いつの間にかシゲルの腕の中にいた。

「こいつは仲間にはしない。そんなことはさせない」

シゲルの断言に俺は悲しくて・・・悲しくて・・・意識がぼ〜っとしているのに涙が出た。

シゲルにとって俺は必要ないのか?

繋がりも持たせてもらえないの?

俺はただの食事のための人間でしかない?

「お、おいっ泣くな・・・サトシ」

いきなり泣き出した俺におろおろとする。

「変な誤解するな・・・俺は、お前には太陽の元で元気に笑っていて欲しいんだ・・・仲間になったら太陽の下にお前は出られなくなる。そんなこと俺は絶対できない。お前は明るくて生命力溢れるここにいて欲しいんだ」

「シ・・・ゲル?」

ブルーが気絶でもしたのだろうか?

術が解けたのだろう、意識が徐々に戻る。

シゲルの名を呼ぶと少し照れた顔がそこにはあった。

「モンスターである俺が人間を好きになってしまうとはな・・・サトシお前のせいだ」

シゲルはそういうと俺の唇を奪う。

「ん・・・」

でも、それは嫌じゃない。

むしろ、俺は受け入れたくてしょうがない。

腕をシゲルの首に伸ばし、ぎゅっと抱きつく。

「っ!?」

驚くシゲルににやりと笑う。

「俺も人間だけどモンスターなシゲルが好きだよ」

告白返しをすると更に驚くシゲル。

両想い。

なんて幸せなんだろう・・・

胸いっぱいで幸せがあふれ出てしまいそう。

・・・だけど。

「なぁ、俺の我侭聞いてくれるか?」

「なんだ?」

「俺の記憶を消して・・・」

予想もしてなかった俺の言葉にシゲルは信じられないものを見るように俺を見る。

「なんでだっ!?さっきお前は言ったよな?俺のことが好きだと・・・それなのになぜっ!?」

「好きだよ・・・大好きだよ・・・でも、シゲルには帰るべき家があるだろ?」

「そんなのはいらない、サトシのそばにいられるのであればそんなものは俺には必要ない」

俺は首を横に振る。

シゲルの一緒にいたいと言ってくれる言葉に嬉しくて抱きつきたくなる気持ちを抑える。

俺だって一緒にいたい。

ずぅっと暮らしていきたい。

でも、俺はシゲルの仲間にはなれない。

シゲルの望む俺はその中には入ることはできないから。

「シゲルには待ってくれる家族・・・仲間がいるんだろ。残されたものの気持ちが俺にはわかるから・・・お願い俺の我侭を聞いてくれよ」

「サトシ・・・」

シゲルが顔を歪ませる。

シゲルは知っている。

俺がシゲルに出会うまで孤独だったこと。

孤独が寂しくて寂しくて夜が嫌いだったこと。

そんな気持ちをシゲルの家族・・・仲間にさせたくないと願う俺の気持ち。

「シゲルの望む俺でいたいんだ・・・太陽の下で元気な俺がシゲルの望む俺なんだろ?」

「ああ・・・」

「この記憶をなくさない限りシゲルのいないこの世界で俺は太陽の下で笑うことはできない。シゲルの望む俺にはなれないんだ・・・だから、お願いだよ」

ぐいっとシゲルの口元に首筋を当てる。

初め出会った時に触れられた首筋を・・・

「サトシ・・・」

シゲルは切なげに俺の名を呼ぶ。

そして、静かに首筋に牙を立てる。

ためらっているのがわかる。

でも、俺の意思を尊重してくれるシゲルが愛しい。

ごめんな・・・つらいよな・・・

ごめん・・・

うっすらと意識が薄れていく中、俺は呟く。

「好き」



目を覚ますと長い間、眠ったように身体が重い。

「だりぃ・・・」

重い身体を起こすと顔を洗いに洗面所に向かう。

「・・・なんだ?」

いつも通りの状態なのに何かが物足りないと感じる。

気のせいかと台所に向かってもリビングにいても・・・

それが何かは思い出せない。

昔の記憶だろうか?

いや、つい最近の出来事のように感じる。

暖かい優しい何かがここにはあったような・・・

思い出せない・・・

「あ〜やめやめっ!!きっと部屋の空気が悪いからだっ!」

思い出せない苛立ちと元から考えることが苦手な俺は乱暴に髪を掻き毟り玄関のドアを思いっきり開ける。

うっすらと霧が立ち込める朝。

その中に誰かがいた。

ぼんやりと霧の中に見える人影。

無性に飛び出して抱きつきたい衝動に駆られる。

でも、俺はどうしてそんな気持ちになるかがわからない。

俺には家族なんていないから・・・

胸が高鳴るのは何故?

濃い霧はなかなかその人物を見せてくれない。

「誰なんだ・・・?」

姿が見えない人物に聞く。

だが、答えはない。

ようやく薄くなった霧と目が慣れてきたのかその人物が見えてくる。

・・・

・・・

身体が勝手に反応し俺はその人物の胸へと飛び込んでしまった。

はっと我に返り慌てて身体を離す。

「ご、ごめんっ!なんだろ・・・なんだか俺・・・」

再び身体が勝手に行動を起こす。

ぽろっ☆

わからない・・・

勝手に涙がこぼれる。

「あ、あれ・・・ごめん。初対面の人になにやってんだろ・・・俺。あ、旅の人?道に迷った?」

優しげに俺を見る人物に謝りつつ、何でここにいるのか尋ねる。

村から少し離れたこの家に客人は滅多に来ない。

来るとすれば村に住人か道に迷った旅人くらいだ。

だが、俺の質問に首を左右に振り「NO」と答える。

じゃぁ・・・なんでここに?

涙が止まらない顔を上げ、その人物を見る。

「もう泣くなよ・・・サトシ」

優しく俺の名を呼ぶ。

その声のトーンは知っている。

俺が俺の名前を好きと思えるその声。

・・・

・・・

「・・・シゲル」

知らないはずの名を呼ぶ。

それが魔法の呪文のようにぼんやりしていた記憶がはっきりと見えてくる。

「シゲルっ!!」

思い出した。

シゲルに記憶をなくしてもらったこと。

目の前にいるシゲルにぎゅうっと抱きつく。

「すごいな・・・サトシ。俺のことすぐに思い出せるなんて」

抱きついた俺の背にそっと手を回し優しく抱きとめる。

「って、シゲル・・・なんでここにいるの?だって・・・俺・・・俺・・・」

あの時、シゲルはあるべき場所に帰ったはず。

悲しくないように・・・寂しくないように記憶をなくしてもらったはずなのに・・・

「あ〜ええ〜っと・・・」

何か言いたくなさげな態度。

もしかして・・・

「まさか帰ってないとか言わないだろ〜なぁ〜」

ぎろっと睨むとぴんっ☆とデコピンされる。

「するわきゃね〜だろっ!サトシに嘘はつきたくないからな」

「じゃぁ何でここに戻ってきたんだ?」

あのブルーって子はシゲルに帰って来いと強く言っていた。

帰ったならばそう簡単には俺の所に戻ってこれるはずはない。

なかなか答えないシゲルに言うまで睨みつけてやるとばかりに睨んでいるとようやく音を上げた。

「・・・勘当されたんだよっ☆」

「へ?」

「ブルーにな・・・ふてくされた城主はいらんっ!と城を追い出されたんだよ」

「なにそれ・・・?」

「用があるときだけ戻ってくればいいってさ」

だったらあの騒動は何だったわけっ!?

「お・・・」

「ん?」

「お・・・俺の涙かえせ〜〜〜〜〜〜っ!!」

叫ばずにいられようか・・・

散々、悩んで泣いて記憶までなくして結果はこれ。

殴りてぇ・・・

そう思ってもいいはず。

ぼかっ☆

騒動を起こした代表としてシゲルを殴っとく。

「おいこらっ!急に殴るか?」

「殴らずにいられっかっ!!もうっ何だよっ!モンスターなんか・・・モンスターなんか・・・」

「モンスターなんか?」

「大好きだ」

再び、シゲルにぎゅっと抱きつく。

「これからずっと一緒にいられるんだよな?」

「サトシが大嫌いって言わない限りな・・・」

殴って赤くなった頬を撫でながら茶化すように言う。

「じゃっ!当分は大丈夫だなっ♪」

にかっと元気よく笑う。

シゲルが望む俺の姿で・・・



〜END〜



明日から少し休憩してまた新連載しますのでので〜

次は同盟用作品だっ!!
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胡都音(元:流石姫)
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紅茶・創作活動・読書
自己紹介:
自分の中の不思議ちゃんを暴露してます。
見ての通り、痛い人です(笑)。
時たまポエマー、基本腐った女。
黒猫と紅茶(セイロン)を愛してます。
ちなみにプロフィール画像の猫は相棒『トト』。
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