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入った瞬間、不思議だからタイトルは不思議空間。
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ハッピーバースデー美鶴っ!!
おめでとうっ!生まれてきてくれてっ
そして、出会えた喜びをっ
・・・ブレイブ出会ってから10年以上も経つのね。
亘も美鶴もかっちゃんも宮原も20歳超えたか・・・
時は無情なり。
そして、このサイトも10年か・・・
放置しまくり。
最後の更新が2015年。
小説も絵からも離れておりました。
買い専の同人活動はしてましたが。
さて、ここにいる&今日という日という条件がそろったので妄想を・・・
たらったったたぁ~んっ!!

用意するもの
美鶴 1名。
亘 1名。
勇者亘 1名。
魔導士美鶴 1名。
喧嘩スパイス少々。
後悔切なさ甘味少々。
よ~~~~~く混ぜましょう。

「はぁ・・・」
重いため息を一つ。
空を見上げても気持ちはひとつも上がってこない。
「なんで、こんなことになってるのかな」
発端は些細な喧嘩。
すぐに謝ればいつものように肩を並べて歩いていたのに。
笑って楽しく今日という日を迎えてたはず。
それなのに今は一人。
意固地になって謝れないこと2日間。
気まずくて謝れないのに3日間。
タイミングを逃して4日間。
許してもらえないのかと不安になって側に寄ることができなくなってる。
このままなんて嫌だってわかってるくせに・・・
僕の勇気はどこに行ってしまったんだ?
「僕は勇者だったのに」
再び、ため息。
結局、放課後まで声をかけれずにいて姿も見ていない。
とぼとぼと家に帰ってきてしまった。
去年の今頃は美鶴の誕生日を祝っていたのに。
今年は金曜日でもしかしたらお泊りしてたかもしれないのに・・・
そしたら、最後の最後まで祝っていたのは自分だったのに。
「本当、バカ・・・バカすぎだよ僕は」
家のベランダに出ると美鶴のマンションがある方角へ向かう。
手すりに顔を乗せる。
「・・・美鶴に会いたいよ」
ツンと鼻に痛みを感じる。
泣き出す前の予兆。
ひくりと喉が震える。
「美鶴ぅ・・・ごめんねぇ・・・」
ぽろっと涙が出て次々にコンクリートの上に落ちる。
僕の気持ちにつられたのか空までどんより雲が増えていく。
『おいっ!彦星と織姫まで会わせないつもりかよ?』
突然、自分の声が聞こえた。
驚いて顔を上げると・・・僕がいた。
いや、正しくは勇者だった僕がいた。
「なんで?夢・・・?」
『なんでもいいだろ、そんなことしている時間ないだろ』
背中の剣を抜くと宙にほおり投げる。
幻界で乗っていた乗り物が目の前に現れた。
『僕が美鶴のところへ連れってってあげる。だから、行こう』
「でも・・・」
『あ~~~~っ!!うざいっっ!!うじうじしている暇があるなら乗るっ!!』
ぐいっと引っ張られ無理やり乗せられる。
『行きがてらなけなしの勇気かき集めてその情けない顔なんとかしてよね』
「ちょっ!!うわぁ~~~~っ!?」
言い返そうと思ったが猛スピードで発進したので悲鳴しか出てこなかった。
なけなしの勇気かき集める余裕なんかないじゃないかぁぁぁぁぁぁ
暫く飛んだら今度はいきなりの急ブレーキ。
「ちょっと運転荒すぎっ」
抗議の声をあげようとしがみついてた背中から顔を上げると・・・
「美鶴・・・」
そこにいたのは魔導士の美鶴の後ろに気まずそうな顔をした美鶴がいた。
『ふっふ~んっおせっかいは嫌いだったんじゃないの?』
『今回だけ・・・特別だ』
すぅっと空から地上に降りる。
ちょうど初めて出会ったかつて幽霊ビルだった建物の屋上へ
『あ~あっここも新しく建て替えられちゃって・・・僕が知ってる街がどんどんなくなってくや』
『当たり前だろ・・・あれから何年たってると思ってるんだ?』
「え?二人共僕たちと一緒にいるんじゃないの?」
『いるわけないじゃん~僕らは君たちの過去だもん。あまりに馬鹿な喧嘩してるからおせっかいで干渉しにきただけ・・・美鶴はめんどくさいとかほっとけとか言ってたのにねぇ?なんでかなぁ~?』
『うるさい、黙れ』
『はいはい~』
くるっと方向転換をすると勇者の僕が美鶴の背中を押す。
『ほら、美鶴も黙ってないでなんか言ってよ』
「あ、いや・・・」
僕から視線を逸らすように横を向く。
もう、嫌われたのかな・・・
謝ってももう前の関係に戻れないの?
なけなしの勇気なんてそれだけで砕け散ってしまうよ。
その時、魔導士の美鶴が杖で僕の左手首を叩く。
『ハイランダーの一員がそんなんでいいのか?』
そこにはもうないけれどかつて僕が着けていた腕輪の感覚。
ぎゅっと手首を掴むと深呼吸をする。
大丈夫・・・大丈夫・・・
ゆっくりと顔を上げると歩き出し美鶴の前に。
「美鶴、ごめんなさい。・・・それと、誕生日おめでとう」
ずっとずっと謝りたかったんだよ。
許してくれないかもしれない・・・
でも、それでもいいから美鶴の誕生日を祝いたい。
特別で大好きな人の生まれた日だから。
「・・・ああ」
『なにクールぶってんだかっ!泣きそうな顔で亘に会いたいってつぶやいたのは誰だ?』
「なっ!貴様っ!!」
かぁっと頬を染めて魔導士の美鶴の胸ぐらをつかむ。
が、そんなことで動揺せずさらに追い討ちをかける。
『意地張って亘避けて自分で自分を傷つけるなんて笑っちゃうね!後悔しまくりでふて寝して誰にも祝われたくないって部屋に閉じこもったお子ちゃまが』
「黙れ」
今にも殴りかかりそうな美鶴に慌てて腕に抱きつく。
「亘・・・」
「二人共僕たちのために動いてくれたんだよ・・・ねっ?そうでしょ?」
『二人共っていうか美鶴は乗り気じゃなかったくせにねぇ~』
勇者の亘はにまにま笑いながら魔導士の美鶴を見る。
『うるさい、黙れ・・・帰るぞ』
ぱっと美鶴の手を払い除け勇者の亘のもとへ行く。
『じゃぁ、僕らは行くね、美鶴っ!誕生日おめでとうね!』
二人は手をつなぎながら消えていく。
残されたのは僕と美鶴。
「あ、あのね・・・本当、ごめんね・・・僕・・・」
「もう、謝るな、悪いのは俺もなんだから」
ゆるゆると抱きしめていた美鶴の腕を解こうとすると・・・
腕を引っ張られ今度は僕が抱きしめられる。
「ごめんな。ずっと亘に会えなくて寂しかった、こうしてそばにいて欲しい」
「美鶴・・・」
「誕生日プレゼントに約束を一つくれないか?」
「なに?」
「どんなことがあってもそばにいてくれること」
その言葉に笑顔があふれる。
それは僕が美鶴に言いたいことなのに。
本当に美鶴は・・・
「当たり前だろっ!もうっ!美鶴、大好き」
ぎゅっぎゅうっと抱きつく。
そばにいるだけでこんなに幸せになれるのは美鶴だけだよ。
大好きの気持ちを込めてつま先に力を入れると僕より背が高くなった美鶴にチュッとキスを贈る。
ここにいてくれてありがとう。
僕と出会ってくれてありがとう。
生まれてきてくれてありがとう。
誕生日おめでとう、美鶴。

はい、妄想クッキング終了。
2年ぶりのSSです。
文章書いてなかったので文字の配列が・・・(汗)
とにかくっ!!!
美鶴の誕生日が祝えて嬉しいです。
来年もまた来年も・・・ずっとずっとこの日は特別な日です。
誕生日おめでとう!!美鶴!!!

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無題
前回の記事2015年7月7日
・・・退職願いだしたのか。
そっか・・・(ー_ー;)
結果報告、まだその会社います(爆)
むしろ、お局ポジションにおりますよ。
誰もお局扱いしてくないけどっ!!
素で仕事してます。
ええ、同人以外はオープンで。
机も誰よりもメルヘンだし。
人生どう転ぶかわからんね。
管理人 2017/07/07(Fri)23:48:34 編集
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ちなみにプロフィール画像の猫は相棒『トト』。
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