酒を飲み交わす・・・

ぼぉ～っと飲んでたら思いついたネタ。
だけど、幸せじゃない。
シゲルなんですけど・・・
ちょい暗いので（ｈａｐｐｙ　Ｅｎｄではない）続きにしちゃいます。
 

オオキド博士に頭を撫でられながら・・・
「お前さんが大きくなったら酒を飲み交わしたいのぉ～」
と優しく語り掛ける。
「できるよっ！待っててっ僕すぐ大きくなるからっ！！」
おじいちゃん大好きっ子のシゲルは笑顔でオオキド博士に答える。
小さな小さな頃のシゲルの記憶。
「大きくなりましたよ・・・おじい様」
かちんっ☆と小さく音を鳴らし、手にしたグラスに入っている琥珀色の液体を流し込むシゲル。
「こうして酒を交わすことが出来る年にもなりました」
でも、オオキド博士はなにも答えず静かに微笑んでるだけ。
黒い額縁に納まってこちらに微笑んでいるだけ・・・
「もっと早く・・・もっと早く大人になりたかった」
果たせなかった約束。
シゲルの頬に伝う涙。
喉を通る液体はほんの少し苦い。
シゲルはもう一度、琥珀の液体を流し込む。
切ない思いと一緒に・・・