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入った瞬間、不思議だからタイトルは不思議空間。
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感謝の気持ちを込めまして・・・
書いてくれたあなたにあるがとう。
送ってくれたあなたにありがとう。
届けてくれたあなたにありがとう。
いっぱい、いっぱいのありがとうであたしの幸せできている。
だから、感謝の気持ちを込めまして・・・
丁寧、迅速、ありがとうっ!


SSがありますが・・・
坂木司作品『ワーキングホリデー』&ひきこもり探偵シリーズを未読の人はわからないと思います。

拍手


大好きな作家さんの本(サイン本)が届き2ターン。
読んでも商いこの文章力に惚れ惚れします。
そして、すぅっと入ってくる感情。
なんてこんなに気持ちいいんだっ!!
・・・文字書きとして悔しい。
私も一つ一つの作品の中に伝えたいメッセージをスパイスのように織り込んでいるのだがわかってもらえる確立が少なくて・・・
まぁ、それは自分の勉強不足であるから仕方がないが。
新作の『ワーキングホリデー』よかったら読んでみてねっvv
お話のダントツは『切れない糸』ですが・・・
でもって私のお勧めは『動物園の鳥』(ひきこもり探偵シリーズ)ですよ。
ワーキングホリデーで『新井クリーニング店』のタオル、栄三郎の名前。
・・・きゃぁ~っvv憎い演出~っ!!(>w<)
で、妄想しちゃうのが悲しい腐女子魂。
ハチさん便・・・台東区にもあるってことは鳥井の近くにもあるってコトで・・・
それで大和さんのエリアだったら。
通販マニアの鳥井は配達してもらうよね・・・?
ふっふっふ・・・決まりっ!

「こんにちはぁ~っ!ハチさん便です」
「・・・ああ」
インターフォン越しに静かに返事をする声が返ってくる。
ってか、わかったならさっさと開けて荷物受けてくれよ。
夏の暑さに俺は少々苛立ち心の中で悪態を付く。
かちゃり。
小さな音が鳴り、ドアが開かれる。
部屋の冷気がふわりと俺の元にやってきた。
・・・す、涼しいっ!!
荷物を渡すのを忘れそうになった。
「あ、すみませんっ!サインか認印をお願いします」
俺は慌てて荷札を差し出す。
「・・・少し待っててくれ」
「は、はい」
むさくはないが前髪を伸ばしすぎだろというくらい伸ばした男はすっと部屋の中に消えていく。
もったいない・・・あれだけ身なりで顔をしっかり見せたら美形と言われモテそうなのにな。
まぁ、人は色々あるわけだから何にもいわねぇ~けど。
そんなことを考えていると男はすぐに戻ってきた。
「これ」
ぐいっと渡されたのは麦茶・・・?
いや、色的に似てるがもう少し薄いような・・・
「冷やし飴だ。外は暑いから」
「冷やし飴?」
どう見ても液体だよな?
飴って固形物だよな・・・あ、でも水飴ってあったな・・・それの似たような奴か?
「関西方面の夏の飲み物だ。少し違うが生姜湯を冷たくしたものといったらわかるか?」
「あ、ええ」
手の中でキンキンに冷えた飲み物は暑い中、配達をしている俺にとって魅力だ。
えいっ!ものは試しだっ!!と飲み干してみれば・・・美味しい。
「ありがとうございます。甘いのにさっぱりしてますね」
「ああ・・・はい、判子」
俺が飲み干している間に荷札にぽんと判子が押されている。
「ありがとうございます」
俺は90度頭を下げ、荷札の受領札を受け取ると空になったグラスを返す。
「・・・お疲れさん。頑張れよ」
言葉はそっけなく冷たい感じはしたが、いい人だという印象が残った。
ハンディターミナルに情報を打つ。
鳥井真一宅、配達終了・・・
そして、数週間経つと気付く。
この鳥井という男・・・かなり通販マニア?
エリアが俺の担当区域のため何度か足を運んだ。
殆どのものが通販会社の箱なのだ。
殆どが食品らしく、よくもまぁ・・・こんなに買うもんだ・・・と俺は内心呆れている。
進に言わせたら無駄が多いと言われるだろう。
あ、でも、あいつも料理が好きだから羨ましがるかもしれないな。
そして、今日も荷物を運びに向かっている。
ピンポーン。
「こんにちはぁ~ハチさん便です」
インターフォンを鳴らしドアが開くのを待つ。
「ああ、お疲れ様。暑かったでしょう」
ドアが開き出たのは見知らぬ男。
あ、あれ・・・?部屋間違えたっけ?
「鳥井さんのお宅でよろしいしょうか?」
背の高い、優しげな顔立ちの男は『あっ』と声を上げる。
「そうです。すみません、家主の代わりに出たもんで驚かせてしまいましたよね?」
「ああ、いえ」
自分に非はないのに謝る男に俺は好印象を持った。
大抵、尋ねると部屋番号確かめろよ的、視線を送ってくる奴が大半だ。
「え~っと・・・サインか認印をお願いします」
「あ、うん」
既に用意していたらしく手に握られた判子をぽんっと荷札に押す。
「ありがとうございました」
「こちらこそありがとう。お疲れ様。あ、そうそう鳥井がこれ君にって」
思い出したようにぽんっと渡される小さめの瓶。
「なんすか?」
「以前、君が気に入ったようだからって」
よくみるとラベルに『冷やし飴』と書かれていた。
「ごめんね、本当は本人から渡すべきなんだけど恥ずかしがり屋でさ」
おかしそうにくすくす笑いながらそんなことを言う男の背に鳥井は『うっせっ!早く食材を持って来い』と乱暴な口調。
「ああ・・・ごめんね、引き止めちゃって。じゃぁ、頑張ってね」
にこっと送り出される。
「いえ、ありがとうございましたっ・・・これもっ!」
ひょいっと小瓶を掲げ、また一礼する。
マンションを出るときに俺は気分が上昇していることに気付いた。
あの部屋に集まる人物はきっといい奴らが集まるんだろう。
俺はそのおこぼれを貰ったようだ。
貰った優しい気持ちを・・・そうだ、進に少し分けてやろう。
俺はハニービー・キャリーを持ち手ぐっと握り締めると配達に戻る。
仕事が終わったら、貰った『冷やし飴』で進と一杯やろう。
そして、いつかは互いにビールで一杯やれるといいなと思いながら・・・

はいっ!ワーキングホリデーSIDEでSSを書いてみた。
意外にいけるわっ(>w<)
ってか大和お父さんの性格が好きだなぁ~
ふっふっふ・・・ワーホリネタはまだあるのでそれは気が向いたら後日っ!!
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自分の中の不思議ちゃんを暴露してます。
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ちなみにプロフィール画像の猫は相棒『トト』。
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