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入った瞬間、不思議だからタイトルは不思議空間。
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こんばんはぁ~
・・・年を一つ貰い受けてしまった胡都音です。
で、気付けばバレンタイン。
もう用はないわぁ~と思ったら同人界ではお約束テーマですね。
・・・そっか、考えよ~で突発。
妄想してたらだんだんとシゲサト方面に行ってしまい慌てて修正。
やつらはひとつネタがあるからダメダメ~
欲張りはよくない。
ってことで、毎度おなじみミツワタでがんばりゅっ!!
宮克も美味しくてサイドストーリも同時進行で脳内で楽しんでます。
宮克は・・・大人だ(うっとり)
さて、時間もないのでサクサク行ってみよ~っ!!

「亘、今日暇か?」
学校帰りに美鶴にそう言われ、頭の中でスケジュールは入ってなかったか考えて見た。
まぁ、塾は明日だし・・・宿題は夕飯前に終わらせればいいことだし・・・
うん、ない。
「ん?別に特に用事はないけど」
「じゃぁ、家寄ってくれないか?」
「わかったっ!あ、ついでに宿題のわかんないとこ教えて~♪」
「・・・ちゃっかりしてんな」
美鶴は苦笑しつつ頷く。
そして、僕たちは美鶴のマンションに向かった。
「おじゃましまぁ~す」
リビングに向かって声をかけるがまだアヤちゃんは帰宅してないのか誰も出てこなかった。
「なんか飲むか?」
「何でもいい~」
通いなれた美鶴のマンション。
ソファーにぽすんっと身を沈めるとだらだらモード。
そんな僕を見ながら美鶴は優しく笑う。
優しい空気が漂う。
僕はこの空間がとても好き。
美鶴が紅茶を入れるのをぼんやり見ながら目を細める。
「なんだよ?」
「なんでもなぁ~い」
再び、ソファーに身を委ねる。
「あ、そういえばなんか用があったんじゃないの?」
「ああ、ちょい待ち」
美鶴はトレイに飲み物と何か箱をのせてテーブルに運んできた。
「ほい、これ」
ポンっと渡されたのは小さな箱。
きれいにラッピングされた箱をまじまじ見る。
「なに?」
「叔母さんから亘にだって」
そう言われてようやく今日がバレンタインと気付いた。
「わぁ~っ!!僕、お母さん以外の人からもらったの始めてかもっ!!」
目で『開けていい?』と尋ねるとどうぞと促される。
せっかくきれいにラッピングされてるのにもったいないなと思いつつ開けると中にココアに塗された生チョコが入っていた。
「わぁ~わぁ~すご~いっ!!」
「そんだけ喜んでくれれば叔母さんも喜ぶな」
美鶴は少し呆れつつも笑う。
「う~んっ食べちゃおうかなぁ~家まで持って帰ろうかなぁ~」
「悩むものかよ・・・」
「たくさん貰う美鶴にはわかんないよ~だっ!!」
僕はべぇ~っと舌を出して悪態をつく。
「う~んっえいっ!一粒だけ食べちゃおう」
チョコの誘惑に勝てず、ひとつ口に入れた。
とろっと口の中でとろけるチョコは絶品っ!!
「ん~~っ!うんまいっ!!」
チョコの美味しさにうっとり。
一粒と言ってたくせにもう一粒、もう一粒と次々と口の中に入って消えていく。
「なぁ、亘」
「なに?」
じぃっと僕を見つめてくる美鶴。
「たくさん貰っても本命からは貰えないのは寂しいんですけど?」
・・・ふ~んったくさん貰うのは否定しないんだ(怒)
同性としてちょっとプライドも傷つくんですけど。
「僕、男だからあげないも~んっ!」
まぁ、モテナイ君な僕やカッちゃん(失礼?)にはバレンタインなんか関係ないもん。
・・・ってか、あまりに関係ないもんで忘れてましたが(汗)
ぷいっと横を向いて無視。
近くのコンビニでチョコ買ってきてあげるって手もあったけどもう知らないやいっ!
唇についたチョコを舌でペロッと舐めるとまた一粒口に含む。
「ん~っじゃぁ、これでいいや」
美鶴は独り言を呟いてグイッと僕を引き寄せる。
「っ!?」
とろりと口の中でとろけるチョコが美鶴の舌に奪われ絡み二人で味わう。
甘い余韻を残しつつ離れていく。
「ごちそうさま、確かに亘からバレンタインチョコ頂きました」
「う、奪ったんだろっ!!」
「そうともいうな・・・」
「そうとしかいわないっ!」
もうもうっ!!そんなのありっ!?
僕は真っ赤になって叫ぶ。
とろけるチョコととろける美鶴のキスの感覚。
あ~もうっ!当分、チョコ見る度に思い出しそうだよ・・・
人前で食べられないじゃんか。
溜息をつきながらがっくり肩を落とす。
「ホワイトデーはなにがいい?」
美鶴はにやりと笑う顔が今はちょっと憎い。
こんなことなら素直にコンビニに買いに行けばよかった・・・
後悔は先に立たないから後悔なんだとしみじみと味わう僕でした。

はい、こんな感じっvv
久々に書いたなぁ~
宮克は・・・心に秘めます。
もうっ大人なんだからぁ(>w<)
お姉さん、どきわくで血圧あがるわ~
・・・今の私には危険なやつらめっ!!(苦笑)
さて、明日も仕事だ・・・わっしょいっ!!
つか・・・新システムのマニュアルつくんのもうやっだ~~~~~っ
作ってるの私だけなんだもん。
それをあてにする輩がうじゃらんうじゃらんっ(泣)
同人やってるとパソの余計な知識が増えマニュアル作りに役立つ。
・・・ふふっちと切ない。

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通勤路には結構見事な桜並木があったり、自分の席からお花見ができるくらいいい桜の木がある。
この時期は毎日がお花見です。
・・・酒はないけど(苦笑)
で、少しずつ葉桜になってきました。
切ないっ!切ないぜっ!!
そして、風が吹く度にピンクの世界が広がります。
ひらひらと舞う桜の花びらにうっとりと・・・
うっとりと・・・うっとり・・・うっと・・・う・・・うん?
情緒を楽しんでるはずなんですが脳内にミツワタが(汗)
ああっ!!しかも、映像ですよっ!!
美鶴さんがね・・・亘の唇についた桜の花びらをゆっくりと唇で・・・舌先で・・・きゃぁ~~~~っ!!
すんごい素敵なアニメーションで脳内を駆け回ったぁぁぁぁ(>w<)
美味しすぎる・・・美味しすぎて会社にて含み笑いをしそうになったさ。
はぁはぁ・・・このクールワーキングガール(?)の鉄仮面を外すとは・・・流石だぜ、ミツワタ。
ってことで、美味しさをお届け~しようかと思ったんですがリアルさを出せなかったよ(泣)
しかも、そのシーンなぜか照れくさすぎて書けなかった(汗)
はずい言葉はバンバン出せるくせにね。
でも、この時期限定なんで散りきる前に出しとけってことで・・・
ブログ上ならいつでも消せる(ケータイからの操作もできるしねっvv)
ってなわけで・・・暇を持て余して見てやってもいいよの人は『日記&続き』からどぞ・・・

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きゃぁぁぁぁぁっvv
アカリ出ましたっ!!
そして、伝説のスライディングもっ!(笑)
つか、この設定忘れかけられてるんでは?
もち私はネタ的に美味しいので覚えてますが。
うふふ~タギルよりもアカリ。
しかぁ~~~~しっ!!
アカリよりもキリハの方がタイキの元に駆けつけるのは早いはずっ!!
もうっ!早くタイキの前に現れろよっ!!(>△<)
さて、懐かしのスライディング&アカリの登場ででルンルン上機嫌。
って、幼なじみなのに学校が隣町って・・・
アカリは中学受験したのかな?
もしくはタイキが受験した・・・?(ユウがいるし)
あ、そっか・・・東京は地元中学進学とかって少ないんだ。
こっちは、ほぼ地元中学に行くんで忘れてた。
でも、アカリだったらタイキの後ついてきそうだったんだけどなぁ。
まぁ、可愛らしい制服姿だったので良しっ!!
タイキにも制服きて欲しかったなぁ(まだ言う)
まぁ、キリハが出ないので物語はスルー
・・・って、しようと思ったらっ!!
しようと思ったらぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
タギルめ・・・・
危ない言葉を吐くんじゃないっ!!
リョウマに襲われるぞ。
「お前の言うことを聞いてやる。だから戦い方教えろ!!」って・・・
ばかっばかっ!いやんっ!!(>w<)
その一言で妄想が弾けるやんっ!
しかも、息ぴったりだし・・・
リョウマになんかされちゃえ~っvv
タギルに3流って言われちゃったお仕置きもあ~るしねっ♪
くくくっvv
って、ニマニマしてたら・・・持ってかれたぁぁぁ!!
剣ゼンジロウが来たのよっ!!来たのぉぉぉぉ!!
うわんっ!隣の隣町からきたぜっ!!
夜道は気をつけろよ?ゼンジロウは可愛いからな。
と、タギルに騒がしい奴って・・・言われて~ら。
う~んっお前にはい・わ・れ・た・く・な・い・ぞ。
ああ・・・今後も出てくるといいな。
って、来週はネネだっ!!
そしてメルバもんがぁ!!
うわぁ~いっ!うわぁ~いっ!!
って、ことはキリハの回もあるってことだよね?
ねぇ~~~~~~~~っ!!!
ひとつ頼みますよ?

・・・ってここで、その後の妄想をひとつ。

「じゃぁ~なぁ~」
タイキさん宅から皆と別れ、家路につく。
「ふわぁ~おいら、もう眠い・・・」
ガムドラモンはさっさっとクロスローダーに入って行く。
「ちぇ~お前はいいよなぁ~歩いて帰んなくても帰れるんだからよ」
ぶつぶつ言っても出てくる気配のないガムドラモン。
1人寂しく帰っていると不意に手首をつかまれた。
「っ!?」
恐怖に身体を強張らせる。
が、掴んだ相手を確認しほっと息をつく。
「なんだよ~驚かすなっ!リョウマっ!!」
「借りは早いところ返してもらおうと思ってね」
「は?なんだそりゃ?」
「・・・やはりね、君は思った通り忘れっぽいね」
リョウマは深いため息をわざとらしくつく。
「なんだとぉ~」
「君はさっきの戦いで私に『お前の言うことを聞いてやる。だから戦い方教えろ!!』と言っただろ?」
「それは、指示通り動くってことで・・・」
「私はそういう意味で受け取ってないよ。さぁ、なにを聞いてもらおうか・・・」
「なっ!」
ぐいっと距離を縮めてくるリョウマに言葉がつまる。
とっさに目をつぶって身構えると頬に柔らかいものが触れた。
そぉっと目を開くと目の前にリョウマの顔。
その触れられた頬に手を当てる・・・
近くにあるリョウマの顔、柔らかい感触・・・
って・・・って・・・って~~~~~~っ
あまりにも驚きすぎて地面に尻もちをついてしまう。
「なにをやってるんだい?」
リョウマが呆れたような声をあげながら俺に手を差し出す。
「い、今っ!俺にキスしたっ!?」
「それが?どうしたっていうんだ?」
「どうしたってありえないだろ~~~~~っ」
リョウマに肯定されて俺の頬に触れたのがリョウマの唇だとわかりとたんに頬が熱くなる。
まるでそこが別の意思を持ったように・・・
それにつられて心臓もドキドキするしっ!!
「言うことを聞くっていっただろ?」
「それは・・・言ったけど」
「じゃ、私はこれで帰るとするよ」
リョウマはくるっと背を向け歩きだす。
その背中を見送りながらはっと気づく。
俺は言うことを聞いていないことに・・・
リョウマがしたのはリョウマが俺にして欲しかったんじゃ。
でも、俺がしないから自分でしたってこと・・・か?
「おいっ!リョウマっ!!」
「ん?」
俺はだっと駆けだすとリョウマの元に行く。
「これであの条件はチャラだからな」
俺はいぶかしげな顔をするリョウマの頬にキスをする。
「き、君っ!?」
今度はリョウマが驚いた顔をする。
「へへ~んだっ!」
なんか、その顔を見たら満足。
俺は『勝利っ』と叫んで走り出した。
つい、リョウマにひと泡吹かせてやったぜという満足感でさっきのドキドキの意味を考えるのを忘れた。
「タギルめ・・・この私を本気にさせたね・・・」
俺が走り去った後、リョウマが静かにきらりと目を光らせたのを俺は知らない。

と、まぁ・・・軽い妄想はこんな感じ。
DEEPなのは内緒っvv(お仕置きモードバージョン)
やばっ!!キリタイバージョンも書きたくなってきたぁぁぁ!!

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なんですとっ!?
火曜日から日曜日にお引っ越しっ!?
しかも、6時半(@□@)
なんかすっごくすっごく追いやられた感がひしひしとする。
まぁ・・・そりゃファンも少ないっぽいしね・・・
サイトも増えてないし(>_<)
切ないっ!!切なすぎるぜっ!!セニョリータっ!!
私、見逃すかも知れないわ(汗)
くそぉぉぉぉぉぉ(>△<)追い出すことないじゃんっ!!
火曜日のままでいてよぉぉぉぉ
せめて日曜10時とか。
まぁ、ふたご姫のときもピポパのときもそんな時間帯だったよね。
うん、しょうがない・・・運命だ。
で、今日の話~
服ださ・・・
アカリもタイキも服のセンスない~~~~っ
ゼンジロウはYシャツにネクタイでサラリーマンみたいでした。
で、それが第2期の服か・・・
でも、脱がしやすくなってよかったねっvvキリちゃん♪
・・・キリちゃん(泣)
なんだろう・・・君が変わってしまったのを見て涙が。
成長というより退化ですよ。
いやぁ~~~その髪型、いやぁぁぁぁぁぁぁ。
服装は前より好きだけど。
ネネさん・・・なんとかして下さい(切実)
まぁ、キリハ好きだし・・・きっと慣れる。
慣れるはずだよっ!!頑張れ私っ!!
タイキ、お前の可愛さで私を癒せ。(既に心が逃げてる)
タクティモンの戦いは・・・なんかわからんが脳内に大人ルキが出まくってた。
『行くよ…レナモン』
ってかっこよく屋上からカードスラッシュすんの~~~~っvv
そして、主人公のピンチを救う。
だめ?だめっすか?
基本、デジはデジテマなんですみません(^_^;)
で、タイキはデジタルワールドへ。
アカリとゼンジロウはっ!?
残していかないでぇぇぇぇっ
でも、きっと数話後に合流するって信じてる。
・・・で、思いついたネタ。
プリキュアみたいにオールスターズで映画とかやんないかな的希望で。
デジテマとデジクロをデジクロス~♪
続きを読んでみて下さいな

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微かに聞こえる
だけど、何の音なのかわからない。
ただ、わかるのはこちらを誘うような音…
気にしなければわからないような音量。
だが、耳元で囁かれるように聞こえる。
甘く切なく…誘うように。
形を持たない音とわかっているのに…
手で散らすように振り払う。
当然、手は空を掻くだけだ。
何故…
わからない。
頼むからほっといてくれないか…
俺はここで目を閉じたいんだ。
なにも見たくない聞きたくない。
この場に横たわっていたいんだ。
そう願っているのに…音は止まない。

「美鶴」
微かに聞こえていた音。
誘うように甘く切ない音。
その音の正体は…俺を呼ぶ声。
目を開けた俺の視線の先には嬉しそうに微笑む亘がいた。
「おかえり…美鶴」
手放そうとした感覚全てを俺に押し入れるように力いっぱい抱きしめられる。
亘の感触、声、笑顔全てを確認した瞬間、意識がはっきりする。
「俺は…」
今まで眠っていたような感覚。
いや、でも…ここはベッドではなく学校だ。
先程まで確か…職員室にいたような気が…
そう…転入に必要な書類を提出して、帰る途中だった。
その記憶があるのに鮮明な記憶は幻界の記憶。
俺は幻界で冥王となり、ハルネラになったはず。
千年の時を過ごす運命だったのに…
何故…?俺は現世…亘の傍に…いるんだ?
疑問を投げかけるが返ってくる答えはない。
「美鶴…?」
黙ったままの俺に亘まで心配そうな顔で俺を見る。
「亘」
縋るような瞳の亘にくしゃっと髪を撫でた。
途端に亘の顔がぱぁ~っと笑顔になっていく。
きっと尻尾があったら目一杯ぱたたっ☆と振っている事だろう。
「また美鶴に会えてよかったっ!!」
ぎゅぅっと更に俺に抱きついてくる亘。
すんすんっと鼻を鳴らしながら泣きながら俺の胸に顔を埋める。
ふいにどこからともなく声が聞こえた。
始めは聞き取れなかったが…次第に聞き取れるようになってきた。
その声は幾人もの声で誰とは判別できない。
だが、はっきりとわかる幻界での言葉。
『ヴェスナ・エスタ・ホリシア』
そう…亘が最期にくれた祈りの言葉。
その言葉が俺を包み、最後に聞こえてきたのは亘の声。
はっきりと強く祈る声が俺を包んだ。
その時、投げかけた疑問に答えが返ってきた。
ヴェスナ・エスタ・ホリシア。
再びあいまみえる時まで。
亘が最後に俺にかけた祈り。
その祈りが俺を現世に…亘の元へと戻らせてくれたのか。
全く…本当にお人好し。
「お前、幻界も救った上に俺まで救うなんて…呆れて涙が出るよ…」
ぎゅっと亘を抱き返し肩口に顔を押し付ける。
「ひどっ!美鶴に会えてこんなに感動しているのに呆れるってどういうことっ!?」
怒った声を上げ、俺の腕の中でばたばた暴れる。
俺はぎゅうっと更に抱きしめると耳元で囁く。
「ヴェスナ・エスタ・ホリシア。…亘、お前にまた再会できて嬉しいよ」
暴れていた亘はぴたっと行動を止める。
「夢じゃないよね?これからずっと一緒にいられるんだよね?サッカーしたりゲームしたり…ずっと…ずっと一緒だよね?もう、消えたりしないよね?」
懇願するような問い掛けに切なくて愛しい気持ちがこみ上げる。
俺は顔を上げて力強く頷く。
すると、亘はポロポロと泣きながら笑う。
「美鶴、お帰りっ!!」
「ああ、ただいま…」
ぎゅっと抱き合いながら再会を祝う。

おまけ
「お兄ちゃん…」
ちょっと離れたところから声をかけられる。
「ア、アヤ…」
亘との再会の感動ですっかり周りのことがすっ飛んでいた事に気付く。
朝礼ギリギリの時間で人がほぼいなかったことが唯一の救いだが…
妹が傍にいたことを忘れていた。
(亘の友人のことも忘れていたが…それはどうでもいい)
「お兄ちゃんっ!お友達泣かしちゃダメでしょっ!!」
「あ、これは…」
いや、泣かしたくて泣かしたわけじゃないんだが…
「ア、アヤちゃん、泣かされたんじゃないんだよ」
亘もはっと我に返ったのか妹に懸命に否定してくれる。
「本当?」
「本当、本当っ!本人が言ってるんだからっ!」
妹はじぃっと俺の顔を見て判断しようとする。
俺も本当だと証明するように頷く。
そこでようやく納得してくれたのか怒った顔を引っ込めてくれた。
「お兄ちゃんっ次にお友達を泣かせたら絶交だかんねっ」
勝手に小指を絡ませると指きりげんまんをさせられた。
そして、そのまま手を繋ぐと校門へ向かい歩き出す。
「こ、こらっ!アヤっ急がせるなっ」
「じゃぁ、ばいばぁ~いっ!」
アヤはそんな俺を無視し、くるっと振り返ると亘に手を振る。
「あ、ばいばい~…なんかアヤちゃんがミーナに見えてきた」
反射的に手を振り返しながら亘がぼやく。
「お兄ちゃん」
「ん?」
「転校してすぐお友達出来ていいなぁ~」
「アヤもすぐできるよ」
「うんっ!私もお兄ちゃんとあのお友達みたいにすっごいラブラブで仲良しなお友達作る~」
「…ラブラブって(汗)」
アヤの言動にどう返していいものか悩みながら家路へ向かう。
とりあえず…俺と亘の現世の旅は今、始まった

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プロフィール
HN:
胡都音(元:流石姫)
HP:
性別:
非公開
趣味:
紅茶・創作活動・読書
自己紹介:
自分の中の不思議ちゃんを暴露してます。
見ての通り、痛い人です(笑)。
時たまポエマー、基本腐った女。
黒猫と紅茶(セイロン)を愛してます。
ちなみにプロフィール画像の猫は相棒『トト』。
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